設立趣意書

目次

鎌倉世界遺産登録推進協議会設立趣意書

平成18年7月24日

 鎌倉は、中世から近世まで続く武家政権の発祥の地として、日本国の歴史の中で極めて重要な役割を果たした地です。
 源頼朝のもとに集った武士たちは、鎌倉の地に武家の都を築き、武家が統治する新しい時代を切り拓くとともに、自己を律し、誇り高く、信仰の厚い、敵をも味方とともに供養するという精神や文化を生み育みました。 

鎌倉で生まれ育まれた武家の文化は、全国各地に広まり日本文化の新たな発展を導くとともに、その後の日本人の精神や文化のよりどころとして、現代まで受け継がれています。
日本の歴史や文化に大きな影響を与えた武家、彼らの果たした役割を理解する上で
鎌倉に残る多くの歴史的遺産は大変重要であり、不可欠のものといえます。
 この鎌倉の歴史的遺産の価値が、日本のみならず、あまねく世界の貴重な財産として多くの人々に理解され、大切に保全され、未来後世の人々にきちんと継承されていくことが、世界文化遺産への登録の目的です。

 鎌倉では、これまで郷土を愛する多くの先人達により、歴史的遺産や周辺の自然環境を守る努力が積み重ねられてきました。こうして受け継がれた貴重な歴史的遺産を次世代に確実に引き継ぐことが現代に生きる我々の使命であります。
また、市民の生活の場と歴史的遺産が共存する鎌倉らしいまちづくりを実現していくためにも、市民、事業者、行政など多くの人々が貴重な歴史的遺産の価値を改めて認識し、文化財や社寺など歴史的なものを大切にしていこうとする気持ちを高めていくことが重要です。
世界文化遺産への登録は、未来後世に鎌倉を継承していくための一つの通過点です。
今、鎌倉が目指す世界文化遺産への登録について、多くの人々が理解を深め、その取り組みを一体となって進めていくことが求められています。
世界遺産登録の真の意義を達成していくことを目的として「鎌倉世界遺産登録推進協議会」を設立するものです。