1 調査目的
法華堂遺構の遺存状況等を確認し、国指定史跡追加指定の資料を
得るため行ったものです。
2 遺跡名
「北条義時法華堂跡」(No.461)
3 所在地
鎌倉市西御門二丁目686番外
4 調査期間
平成17年4月18日〜同年7月8日(予定)
5 調査実施面積
275u
6 調査結果の概要
@ 検出遺構
中世 堂跡(建物基壇・縁の礎石の一部・雨落溝の石列)
中世 土壙・柱穴(中世遺構の下限年代は15C)
江戸期の溝跡及び方形土壙(貯蔵施設か)
A 出土遺物
かわらけ(祭祀に供する素焼きの皿)、青磁碗、青白磁水注、瓦、
常滑産甕、火鉢、灰釉折縁鉢等何れも破片で、
生活用具的な遺物はありませんでした。
中世遺物の下限年代は15C
B 遺構規模
残存礎石、雨落溝石列及び建物礎石の抜跡等から
推定復原された各北辺距離。
雨落溝 12.4m・縁 10.9m・建物北西北東隅間 8.4m
上記数値から、建物平面は一辺が 8.4m(28尺)の正方形を呈し、
9尺-10尺-9尺の3間×3間規模と推定されます。
7 調査の成果
「頼朝法華堂の東の山をもって墳墓となす」との義時法華堂の位置を
記す吾妻鏡の記述と一致する地点から建物遺構が検出され、
3間×3間の方形規模を呈する点からも、同遺構が義時法華堂である
可能性は極めて高いと判断される。
中世史研究上極めて貴重な成果であり、遺跡の重要性を裏付ける
ものです。